正月の収穫

正月明けも10日になるとさすがに目出度い気分も抜けました

私の正月は亡父の法要があったのと妻が酷い風邪で寝込んだのとで最悪パターンでしたが

明けてみれば逆に、本当にのんびり出来て、悪くないものでした。

何もしないから何も記憶にないくらいですが、唯一良かったのは年末に観た映画。

レ・ミゼラブル

今はどうかわかりませんが、私の年代では子供の頃には

ジャン・バルジャン」とか「ああ無情」とかという題名で子供向けの読み物に作られ

大抵の子供は知っていた物語です。今はどうなのでしょうか

ミュージカル映画とは知らずに観に行きました。

ミュージカルの舞台も随分、評判が良かったようですが

この映画も私の観たミュージカル映画の中では一番と言って良い作品でした。

この物語を、子供用でなく原作の長編小説で読んだのは中学一年の時。

図書館で偶然手にとって「ああ無情」が本当はこんなに長い物語と知った時

分厚い上下二巻に畏れをなしながら借り出し、気合いを入れて読んだのを憶えています

人生で初めての長編小説だったと思います

子供用と違って、フランスの革命期を時代背景とした壮大な大河ドラマ

本当に感動したものでした。本を読んで涙を流したのも初めての経験でした。

そう!感受性豊かな!紅顔の!美少年!‥‥だったのです。

映画も三時間近い長編ですが、よく三時間にまとまったな‥と思います。

とはいえ、なにしろ半世紀も昔に読んだもの、

観ながら、こんな内容有ったかな?、とか、あァそうそう‥とか

半世紀前の記憶は覚束ないというか、それでも、ある程度憶えているだけでも

若いときの記憶力は大したものとも言える

多少の脚色はあるかもしれないが、よく三時間で描ききれたな‥と思います。

間違いなく名作だと思います。強くオススメです。

もう一度、原作を読み直したいとは思ったけど、‥‥あの長さ‥‥

引退後の目標に残しておきます。(^。^;)