あぁ しょんがいな♪
今週の水曜日は久しぶりに完全OFFでした。
映画を観に行きました。
ムーア監督のドキュメンタリー映画「キャピタリズム」
内容はある程度知っていたので、私にはちょっと、物足りない点もありましたが
経済音痴の人にも分かり易くまとめてありました。
レーガンが大統領になって以降、資本主義(キャピタリズム)が純化するというか
資本の論理を貫徹するようになり、教育も医療も福祉も刑務所も戦争も
すなわち司法も行政、立法も‥つまり国家体制が資本の為のものに変貌していく、
その節度の無い実態を丁寧に暴いている。
人間が作った人工知能が人間を支配するSF映画を観た記憶を辿っているようで、
もはや人間にはコントロール不能ではないかと絶望感すら感じる。
冒頭の破産者を家から追い出す役割を警察官が担っている映像は象徴的だ。
オバマさんがウォール街の経営者達を「強欲」だと非難することは、
「強欲な性格」だけが悪いかのように、問題を矮小化することになる。
国民の僅か1%の富裕層が下層の95%より多くの富を支配しているという
アメリカの現実の数字は絶望的ですらある。
何でもアメリカの言いなりにアメリカ化を進めようとした我国の歴代首相の感想を
聞きたいものだ。
宗教家達が口を揃えて「資本主義は悪である」と言い切る意外性も
政治家が議会で 「破産者は家から出なくてよい、居座れ!」呼びかける驚きも
その場しのぎの慰めでしかない。
日本の民主党政権は日本社会を守れるのか。
それにしても、これだけ左翼的な映画がよくアメリカでつくれたものだと思う。
エンディングに流れるカントリー調の歌はナント「インターナショナル」!
曲に気付いた時は思わず声を出して笑ってしまった。監督、本気かい?
著名人のムーア監督だから出来たことでしょうね。普通なら抹殺されるよ。
若い人は見ておいた方が良いですよ。君たちの将来の問題だよ
アメリカン・ドリームとは本当に”夢“物語
パイロットの給料は生活保護を受けるレベルしかない!君はどうなる?
詳しく知りたい人は
岩波新書・堤未果著「貧困大国アメリカ」を読むとより正確。
続編も出て、私はいま読みかけです。
写真はわが家の枝垂れ梅
♪梅は咲いたか、桜はまだかいな、柳ゃなよなよ風次第〜♪
難しいこと考えずに、こういう気楽な気分で生きていきたいですなぁ‥御同輩 !
あぁ しょんがいな♪