剪定?… 伐採 !

写真は京都店近くの住宅地を貫く幹線道路のケヤキの街路樹。

大きな道路ですから恐らく市道府道。こういう道路の街路樹の剪定など維持作業は入札で決められます。

安上がりな工事の見本ですね。役所の指示なのか、落札業者が悪いのか 分かりませんが、ひどいです。

竹箒のように 太い枝も細い枝もチェーンソーで同じ高さにバッサリ!写真では分かりませんが裂けた

枝もあります。太い枝を切る時には反対側に切れ目を入れるなど裂けないようにします。明らかに素人。

こういう仕事の費用は人件費がほとんど。職人が一本一本それぞれの木を見て、将来の樹形を考えて

剪定するより、チェーンソーでバサバサぶつ切りする方がはるかに安上がり。

最近、公共事業は安ければ安いほど良いと云うような論調がありますが、その結果が一つがこれでしょう。

知り合いの公共事業をしている造園会社に聞くと、最近こういう事例が多いそうです。

結果、良心的な業者や職人には仕事が減り後継者も育てる余裕もなくなっているといいます。

写真のケヤキは、来春には細い枝が密集したキノコのような樹形になるでしょう。

ケヤキの並木道=涼しげな緑陰の道と云うイメージは望むべくもありません。

道路の計画をした時点、街路樹にケヤキを選定した時点では明確な緑陰のイメージがあったのでは

ないですか?街路樹は何年もかけて街の景観を作るもの。将来の世代に受け継いでいくもの。

いくら財政難でも、管理者にはポリシーを持って臨んで欲しいものです。