希望の春、不安の春
4月に入ると入社式や入学式がニュースの一つ
我が社の女性スタッフのスケジュールにも入園式やら進級式が入ってました。
「満開の桜に祝福されて」「フレッシュマン」「門出」「旅立ち」
大企業トップの訓示もマスコミのニュースのネタになり
新社会人の初々しいけれど、ちょっとギコチナイ所作が微笑ましい光景。
我が社にも一人誕生、只今、猛勉強中、頑張っております。
桜前線と共に なんとなく明るい、希望に満ちたイメージの時期です。
が、昨今はそうでも無いようです。
先月あたりから増えた求人の問い合わせ。
大学三年生から。つまり今月から四年生の学生さんからの問い合わせです。
就職難とは知っているけど、こんな零細企業にまで、しかも、こんなに早くとは。
気の毒な気がします。満開の桜も不安感で色褪せるでしょう。
新卒採用を一度もしたことの無い知人の企業にも同様にあるらしい。
わざわざ、我社を調べて問い合わせてくれるのは有り難いと思う。
しかし正直な話、零細企業にとって、1年先の採用予定は難しいのです。
1年先の景況は不明、仮に今人手不足なら1年も待てない、或いは仮に内定を出しても
土壇場で辞退される可能性も高い(滑り止めにされることもある)、
辞退を見込んで多く内定出して、辞退がなければ これまた大変。
優秀な人材は無理してでも採りたいのですが、実際、企業側も難しいのです。
学生さんの危機感はよく分かります。
滑り止めではなく、真剣に働きがいを求めて求職してくれるなら
企業側も真剣に対応しますよ。
安定を求めて大企業を希望するタイプの人は我々中小零細企業には不要な人材。
たった一人の力で変わるのが中小零細企業。
泥だらけになってでも、大企業に育ててやる!くらいの気概を持って来る人なら
私の給料を削ってでも採りたいと思いますよ。
新四年生の皆さん、生まれた時代が悪いとぼやかず、頑張ってください。